第26回「最新の推進工法施工技術」講習会

小口径管推進工法最新技術
“曲線施工に挑戦”

スーパーミニ・カーブ工法の解説

小口径推進における曲線施工へのニーズが高まっている中、既に1800件以上の実績があるスーパーミニ工法の曲線施工を可能としたスーパーミニ・カーブ工法を開発した。
この工法はこれまでに5件の施工実績を完了しており、曲線部以降における掘進機の位置の把握には、光ファイバージャイロと磁気線測量装置を使用している。
本報告では、スーパーミニ・カーブ工法で用いる掘進機や測量装置、および測量方法を解説するとともに、これまでの施工事例を紹介する。

(株)奥村組 技術本部 技術開発部  庄司 和矢

小口径管急曲線推進工法のアルティミットJr機について

近年、推進技術の進歩は著しいものがあり、推進工事の長距離・急曲線化、省面積立坑からの発進・到達など、社会の推進工法に対する要望に応えるべく多くの技術が開発されてきた。一方、小口径管の分野では、急曲線推進を効率よく施工できる推進技術の開発が待たれるところであった。
本稿では、この要望に応えるために開発された、アルティミット工法の小口径管分野を担うアルティミットJr機の概要(泥水式-工程方式、適用管径φ250~φ500、R=50m)と実証実験報告について報告する。

機動建設工業(株) 技術本部 技術開発部部長  岡村 道夫

小口径管泥濃式推進工法
ドルフィン工法の機能と特性

近年、生活に大きな役割を果たしている上下水道・通信等のライフライン施設工事は、多種多様に複雑化し、特に狭道下等の厳しい条件での施工が要求されている。
このような状況下で、ドルフィン工法協会ではコンパクトな立坑から発進、かつ長距離及びカーブ推進が可能な小口径泥濃式推進工法を開発した。
ここにその機能と特性を述べる。

ドルフィン工法協会 理事  有賀 照男
〈コクド工機(株) 副社長〉

小口径管曲線推進のリーディング工法
夢の急曲線施工を実現したエースモールDL工法

線・硬土質(砂礫・玉石地盤)で多くの施工実績を残している。
今日、公共工事のコスト縮減が進められる中で、下水道整備は都市部から地方部へ拡大しており、狭隘で曲がりくねった道路下での施工等その条件は厳しくなってきている。また、ソーシャルコスト削減や環境への配慮などと言った工事の直接経費以外の面でも、長距離・曲線施工のニーズは一段と高まってきている。
本稿では、エースモール工法の特徴的な技術内容と大都市での下水道管渠の更新を含め、多くの現場に採用された長距離・曲線等の施工事例および最新の技術について紹介する。

アイレック技建(株) 筑波技術センター所長  西野 龍太郎

「スーパーミクロ工法」の開発

ミクロ工法は小口径推進工法で1スパン400mの長距離と30mRの急曲線に対応するだけでなく、曲線形状・曲線数に制限がない等、非常に多くの特徴を持つ泥水二工程方式である。
今回開発した「スーパーミクロ工法」はミクロ工法の特徴を生かし、泥水一工程方式を採用して高い経済性を追求した工法である。
本稿では、ミクロ工法の概説とスーパーミクロ工法お開発経緯から実証までを解説する。

クロ工法協会 技術委員長  松田 五郎
〈村本建設(株) 東日本統括本部 土木設計部長〉

『ラムサス-S工法』
長距離・曲線推進の施工事例

近年、工期短縮・コスト削減を求められる中、今まで中口径泥濃式ラムサス工法で養ってきた技術と実績を基に、幅広い土質に対応したラムサス-S工法。特に、長距離・曲線推進を可能にした工法概要と施工実績を紹介する。
本稿の一例…無水層・4曲線・低土被りの条件下をφ400にて1スパンL=211.4m施工。

ラムサス工法協会 事務局  浅岡 浩二
〈サン・シールド(株) エンジニアリング部〉